健康運動指導者の実技について
健康運動指導者とは、積極的な健康づくりを目的とした運動を安全かつ効果的に実践指導できる能力を有する者で健康づくりのための運動の専門知識を備え、自ら見本を示せる実技能力と、特に集団に対する運動指導技術に長けた者を言います。
実技試験では、1、陸上運動と2、水中運動の2種類あり、いずれか選択した上で、5分以内に数名の被指導者に対する指導技能を審査する試験となっています。
私は水中運動を選択したので水中運動を解説していきたいと思います。
水中運動は、水中レジスタンス運動(水中の抵抗を使って筋トレを行う運動)と水中ウォーキングとで構成されています。
水中運動のメリットは、水中の浮力、抵抗を使い運動することで膝の悪い人や、足腰の弱っている高齢者に適した運動となっています。
水中レジスタンス運動は1チェストフライ2バックプッシュダウン3レッグエクステンション4レッグカール5ヒップアダクションの5種類の中から2種類が課題として出され、受験生が指導者として実技指導する種目になります。
水中ウォーキングは、1前歩き2横歩き3後ろ歩き4回旋歩き5ジャンピングの5種類を実践指導する種目となります。
私の経験から言うと大切なことは、はっきりとした言葉で説明することと動きを大きくメリハリをつけて行うことが大切だと思います。はっきりと説明しないと相手に伝わらない。評価をする上で最も大切になる点です。しかしただ大きな声で説明するだけでなく、どの筋肉に効いているのか、どのように手や足を動かせば良いのか、さらには呼吸を止めていないか、動きについてこられているのか、まで的確に説明しなくてはならない。
動きをはっきりさせることは指先からピンと伸ばして行うことが大切である。これは集団に指導するためには全体に正しい動きを伝える必要があるからである。そしてここが重要になってくるところなのだが、水中で運動すると抵抗で動きが遅くなる。陸上で指導している指導者がそのままのスピードで指導すると水中の人たちはついてこられなくなる。そこで指導者は水中で動いているようにゆっくりとした動きをしなければならない。陸上では浮力がないのでかなりの筋力が必要となります。
このような点に気をつけて行えば大丈夫です。
皆さんの参考として少しでも役立てて頂けたら嬉しいです。
経済学部4年 古川 祐毅