阿蘇のハイキングで感じたこと


仙酔峡パノラマ

しゅうなんFMで放送の「徳山大学ラジオwhat'New」毎週土曜日の10時30分より、しゅうなんFM開局時からずっと続いています。6月16日の放送では、エッセイをご紹介しました。私の住む地域の方とのおつきあいの中から感じたことを綴りました。




あの時ちょっと嬉しかった ―阿蘇登山- なかむらどうよう

 私は、数年前から近所の人たちと、月1回程度山歩きをしています。防府の右田ケ岳、山口市の東方便山など県内の山から中国地方・九州近郊の山を歩きました。山歩きと表現したのも、登山というほどハードではなく、集まったメンバー全員が楽しみながら、山を登ることを目的としているグループだからです。そのメンバーの中で私は一番若手です。平均は60歳代前半、最年長は78歳。皆さんお元気です。40代の私からすると、年齢的には少し離れていますが、皆さんの持っておられる、若々しさ、活力、ユーモアといったものに、とても魅力を感じて、一員として山を歩かせてもらっています。さて、今回の目的地は九州の名峰「阿蘇山」です。阿蘇一帯の素晴らしい光景は、一度は目にされた方も多いことと思います。仙酔峡ロープウェイを経由して、中岳・高岳を縦走、仙酔尾根を下り、ロープウェイ駅へ到着するコースでした。天候は霧雨、雄大な阿蘇の自然を眼下にしながらの山歩きイメージとはほど遠く、時折霧が晴れたとき、景色が見えるといった程度した。しかしながら、その時折見せてくれる風景もまことに感動的なもので、霧雨の天候だからこそ、かみしめることのできる幻想的な山歩きとなりました。阿蘇ガイド本とかで、阿蘇のあそこの何なにがおいしいと詳しく掲載したものがありますが、やっぱり山は歩いてみるものです。そこが原点で、一番の感動があります。今回は1泊2日の1年に1回のスペシャル登山だったのですが、総勢21名、実は私がバスを運転しての往復840キロの旅でした。無事帰着して、バスを降りるとき、メンバーのおひとりおひとりから「ありがとうございました」「お世話になりました」とねぎらいの言葉をいただきました。嬉しかったですね。最初にこのメンバーの魅力を若々しさ、活力、ユーモアと言いましたが、もうひとつ大切な要素を言い忘れていました。それは「思いやり」です。お互いがおたがいを尊重しあい、思いやる気持ちを持った空間は居心地が良くとても癒されるものです。私も大学にいて、年代は学生たちと離れていますが、こういう気持ちは大切にしていきたいと改めて思ったのでした。一緒に歩いてくださった皆様「こちらこそ、本当にありがとうございました」あのとき本当に嬉しかった。