Material Cycle Oriented Society 環境技術で地球を守ろう!

産業・地域・環境保護交流協会(MCOS)

 
 
四川省 貴州省 雲南省 青海省 甘粛省 陝西省
重慶直轄市 内モンゴル自治区 新疆ウイグル自治区 広西チワン族自治区 チベット自治区 寧夏回族自治区
 
青海省
 

1、青海の概況

面積 72.12万平方キロメートル
人口 543万人(少数民族45.51%)
省都 西寧(人口183万、市部80万)
主要都市 西寧、ゴルムドなど
GDP 543億2000元(30位)
一人当たりGDP 8606元(21位)
工業総生産 180億元(29位)
都市住民所得 8058元(31位)
農村住民純収入 2165元(26位)
 

【中国年鑑2006】より

【資源】
▲草原面積は中国にある草原総面積のおよそ7割を占め、牧畜業の盛んな環境条件を有 し、牧畜業の盛んな環境条件を有し、薬用や香料などにもなる野生植物も多種にわたって豊富である。例えば、冬虫夏草枸杞麻黄柴湖など貴重な薬材のほか、鹿茸麝香大黄もとれる。
▲鉱物資源も豊富である。 埋蔵量が確認されている60種類ほどの鉱物のうち半分以上が全国のトップテンに入っており、その主なものとしてはカリウム塩マグネシウム塩ホウ酸、天然ソーダカドミウムなどがある。
▲そのほか、鉱石、石炭石油天然ガスなども豊富である。これまでに確認された原油埋蔵量は2億800万トン、天然ガスは670億5000立方メートルである。累計の生産量は原油1400万トン余り、原油加工は700万トン余りと見積もられている。
 
【産業】
伝統的な牧畜業をはじめ、豊富な地下資源の開発に伴う産業が成長しつつある。
グルムドにあるチャルハン塩湖は中国最大の塩化工業基地であり、塩化カリウムの埋蔵量は全国の98%以上を占める。
他にも、マグネシウム塩、ホウ酸、天然ソーダ、銀、カドミウムなどを利用して工業的にも徐々に発展し、石油や天然ガスなどの開発が急がれている。
●1989年に完成した青海カリ肥料工場(現在は青海塩湖工場集団に再編)は中国最大のカリ肥料企業で年産量100万トン。外国とカリ肥料の合弁生産の事業が軌道に乗りつつある。
 
【交通】
▼鉄道は甘粛省の蘭州経由で国内各地と結ぶ。省内は将来チベットへ延びる予定の鉄道がゴルムドまで運行し、現在延伸工事が行われている。
▼道路は省都西寧から都蘭、ゴルムドを経由してチベットに至る青海チベット道路が省内を走るが、その他いくつか省外と結ぶ道もある。
▼中国最大のカリ岩塩の生産基地であるチャルハン(塩湖)は省都西寧から西に840km余りの所にあり、青海チベット道路、青海チベット鉄道、敦煌-ゴルムド自動車道路が塩湖まで通じている。
 

<拡大地図>

【観光】
  ▽タール(塔爾)寺院(中国六大ラマ寺院の一つ)
   
   
   
   
   
   
 
【名産】
  冬虫夏草
  枸杞
  ◎羊毛の絨毯(西寧毛が有名)
   
 
2、投資環境 ※以下の内容は、各中国年鑑および関連資料に沿って作成したものである。

▼2002年、ツァイダム盆地の西北部のマンナイ行政委員会がある花土溝地区において対外企業誘致と資金導入を強化するため、石油タウンと石綿タウンを建設することが決まった。さらに、石油資源に恵まれ、また中国最大の石綿生産の拠点であるため、都市建設や交通網の整備が急がれている。

▼2002年着工した【青蔵鉄道】工事は、世界でも最も高地で走る鉄道であり、青海省の西寧とチベットのラサを繋がる重要なライフラインである。

▼2003年潜在的経済価値が17兆元に達すると見込まれるツァイダム盆地の資源に対し、省政府と中信公司が総合開発協力の調印を行い、その開発が始まった。まず中信公司は42億元を投資してシタイジナル塩湖のリチウムカリホウ素資源と団結湖のマグネシウム資源の開発を始めた。リチウム製品は現代のハイテクに欠かせない原料で、硫酸カリは農作物に不可欠な肥料である。

▼2003年3月、中国国家環境保護局有機食品発展センターの認定を得て、中国最大面積の有機畜産物資源生産卸売拠点が設立された。この生産卸売拠点は青海チベット高原北東部にある海南チベット族自治州興海県にある。このような動きの背景には、中国国民の生活向上に伴う健康食ブーム、食の安全志向があるから。

▼2004年炭酸ストロンチウムを生産するための鉱石、セレスタイトの埋蔵量のおよび80%はツァイダム盆地に集中し、その埋蔵量は世界の埋蔵総量の66%を占めている。年産30万トンのセレスタイト(天青石)選鉱工場が海西モンゴル族チベット族自治区のツァイダム盆地に建設され、生産を開始した。炭酸ストロンチウムは電子工業の重要な材料で、カラーディスプレー・ガラスバルブ、磁性材料、電子陶芸器、医薬品などに幅広く利用されている。

▼2004年6月、黄河上流最大の水力発電事業である拉西瓦発電所の建設が認可された。黄河上流ですでに完成または建設中の大中型水力発電所は12箇所、発電設備容量は計1235万kWで、黄河上流の開発可能なエネルギー容量の72%に達している。

▼2005年2月、青蔵鉄道の西寧−ゴルムド区間(全長815km)のスピードアップ改造工事が着工した。目標値は現在の最高時速58.3kmの2倍。

▼青蔵鉄道は、省都西寧からチベット自治区の区都ラサまでを結ぶ全長2040kmの鉄道で、西寧からゴルムドまではすでに84年に完成していた。その第2期工事としてゴルムド−ラサ区間も2005年内に完了。

▼2005年9月、蘭青鉄道(蘭州−西寧)の電気化・複線化工事の調査測量・設計作業が終了した。2006年本格的に着工し、2007年に竣工の予定。総投資額は40億元。全長約170km、そのうち本省内は104.5km。完成すると、輸送力は一日の旅客列車30本(上下60本)、年間貨物輸送量は4000万トンに達する。現在の貨物輸送量は765万トン。完成後は青蔵(青海−チベット)鉄道と接続される。

 

 
☆今後最も注目される投資分野☆
●都市部のガス供給、配水管網の建設・経営(大中都市では中国側が主導権を持つ)
天然ガス石炭などの化学工業
●節水・灌漑農業技術
●農地を林地や草地に戻す事業など、生態保護業
ストロンチウム塩の生産業(合資・合作のみ)
塩湖資源の開発利用
●羊や牛などの毛の紡績業
●中、蔵医薬品開発・生産業
●運送事業
●観光地の開発及び施設建設・経営
以上は『指導外資投資方向規定』より作成された。2002年2月、『指導外資投資方向規定』(国務院令第346号)公布した。主要の目的とは、西部大開発戦略をより実際に実施させ、より多く外資系企業からの技術・設備を西部地区へ導入するため に実施したものである。従って減税免税や中国国内銀行からの融資など可能である。(分野によって異なる)
 
関連資料
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【書名】蒙古と青海 (西域探検紀行選集) (単行本)
【作者】コズロフ,西 義之 (翻訳) 
【出版日】2004/05
【出版社】白水社

 

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  【書名】中国秘境 青海 崑崙―伝説と祭を訪ねて (museo) (単行本)
【作者】諏訪 春雄,王 承喜,有沢 晶子
【出版日】2002/06
【出版社】勉誠出版

 

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