▼中国の一級行政区のなかでも最も小さく、全国に広く散居する回族の最大の集居地区である。
▼現在インフラ建設の加速、投資環境の整備を踏まえ、イスラム諸国との伝統的な経済貿易関係を利用して、新たなシルクロードを積極的に切り開き、ユーラシア大陸横断鉄道を最大限使うことによって、中東のアラブ諸国と経済協力を行っている。
▼2002年4月5日、日本が資金援助する中国初の生態系回復事業である「中国黄河中流流域保護林建設プロジェクト」が寧夏で始動した。投資総額は14億円。
▼2003年西北部では初めての台湾工業パークが銀川の徳勝工業パーク内に建設された。敷地面積は133万ku、投資総額は15億元。20〜30社の誘致を計画している。
▼2003年6月、西北部資源が豊富な本自治区で、賀蘭山風力発電所の建設が開始した。年平均の風速が毎秒6.4mに達し、風力資源の開発・利用が新たな産業に成長する可能性が極めている。同発電所は広さ約54ku。出力約50万kWの発電設備を据えつけることが可能。
▼2003年8月23日、銀川から青島を結ぶ高速道路の寧夏区間(166km)が貫通した。これによって寧夏と東部沿海の結びつきがますます強化された。この高速道路は「西」のエネルギー資源を「東」に運ぶ重要ルートと位置づけられている。
▼2004年3月2日、敷地5万4600平方メートルの面積を有する銀川雅安イスラム交際貿易センターが完成し、5月20日に開業した。同センターは主にイスラム系の諸外国とチャーター機などを利用して外国の業者ならびに企業を招く方式で貿易を進めようとしている。
▼2004年3月、区最大の合弁企業・加寧アルミ業有限公司が設立された。総投資額23億8800万元、資本金9億1900万元。持ち株会社の加寧ホールディングを通じてカナダのアルキャン社が50%を出資し、寧夏青銅峡アルミ集団有限公司が30%、寧夏電力開発投資有限公司が10%を出資する。同企業はアルキャン社の東南アジア地域でのアルミ、電力産業の生産拠点となる。※アルキャン社は世界第2位のアルミ生産グループ。
▼2004年3月26日、寧夏回族自治区中衛市。西部大開発のシンボル的プロジェクトの一つである「黄河沙坡頭水利センター(ダム)」の最初の発電機が稼動。
▼2005年、本区を縦断して流れる黄河に10本目の大橋を架けることになった。現在の橋だけでは対応できないほど交通量が増えたためで、恵農−拉僧廟間に寧夏石嘴山黄河大橋を建設することが決定。国道109号線に建設され、東は内モンゴル、山西、北京に至る道路と接続し、西は国道25号と接続して寧夏を縦貫する。
▼2005年6月3日〜5日まで銀川で、APEC(アジア太平洋経済協力会議)が開催された。循環型経済とは、資源の効率良い利用や環境問題を考えた資源の再利用の方法を追求するなど持続可能な発展をめざす経済成長の方式という。同会議では、それに関わる報告や講演などが行われた。(※2005年にAPECは中国、メキシコ、タイでそれぞれ循環型経済会議を開催した。) |