Material Cycle Oriented Society 環境技術で地球を守ろう!

産業・地域・環境保護交流協会(MCOS)

 
 
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寧夏回族自治区
 

1、寧夏の概況

面積 5.18万平方キロメートル
人口 596万人(少数民族34.53%)
省都 銀川(人口138万、市部76万)
主要都市 銀川、石嘴山、呉忠など
GDP 599億4000元(29位)
一人当たりGDP 7880元(24位)
工業総生産 202億元(28位)
都市住民所得 8094元(29位)
農村住民純収入 2509元(23位)
 

【中国年鑑2006】より

【資源】
▲流れる黄河の豊富な水が灌漑や水力発電などに利用できる恵まれる地理的条件を有し、また石炭をはじめとする地下資源も豊富である。
▲石炭の埋蔵量が最も多く、推定埋蔵量は2026億トン、確認埋蔵量は315億トンにのばり、中国国内でも6位にランクされる。 その他には、石油石膏リン鉱石石灰石などがある。
 
【産業】
●石炭、電力、化学、石油、冶金、機械、軽工、紡績などの工業が盛んである。
●解放以前は経済的にたちおくれ、現在も地域によっては発展途上にあるが、寧夏回族自治区を流れる黄河の豊富な水が灌漑や水力発電などに利用できる恵まれる地理的条件を有し、また石炭をはじめとする地下資源も豊富である。そのため、大規模な火力発電所の建設など将来に向けてエネルギー基地の一つにしようと位置づけられている。
●電力は青銅峡のダム等を利用する水力発電のほかに、豊富な石炭を使っての火力発電に力を入れている。2010年前後までに自らを1000万kWの出力を備えた火力発電基地に建設する計画が続々と進んでいる。この計画が実現すれば、年間250億kWの電力を区外に送電することが可能となる。 電力工業省は、本区を全国電力輸送基地の一つに指定し、国家計画委員会も青銅峡発電所の3期工事を第9次五ヵ年計画の新規着工プロジェクトに盛ん込んだ。投資規模最大の石嘴山発電所の拡張工事も国務院の認可を得た。
 
【交通】
▼1958年、包頭、蘭州間に包蘭鉄道が全通し、域内初の鉄道敷設によって交通網が整備された。道路網は銀川市を中心に黄河に沿って本区を縦断する道路がいくつか自治区外に延びている。
▼空路は、それまで銀川と北京、包頭、蘭州、西安などを結ぶ航空路線を有したが、銀川の河東空港の敷地が狭くなり、施設も老朽化して大型機が乗り入れできなくなった。
▼そのため、1997年、銀川の河東空港が大規模な新空港として再建され、西北地区の重要な幹線空港の一つとなった。こうして、香港、東南アジアへもフライトされるようになった。
 

<拡大地図>

【観光】
  ▽水洞溝遺跡(重要な石器時代の遺跡群)
  須弥山石窟(北魏から明代までに彫られた仏像の石窟群である)
  ▽西夏陵墓(11世紀に西夏国の歴代諸王を墓)
  ▽銀川市のイスラム教寺院
   
 
【名産】
  枸杞
  甘草
  ◎賀蘭石
  ◎羊皮
  ◎髪菜
 
2、投資環境 ※以下の内容は、各中国年鑑および関連資料に沿って作成したものである。

▼中国の一級行政区のなかでも最も小さく、全国に広く散居する回族の最大の集居地区である。

▼現在インフラ建設の加速、投資環境の整備を踏まえ、イスラム諸国との伝統的な経済貿易関係を利用して、新たなシルクロードを積極的に切り開き、ユーラシア大陸横断鉄道を最大限使うことによって、中東のアラブ諸国と経済協力を行っている。

▼2002年4月5日、日本が資金援助する中国初の生態系回復事業である「中国黄河中流流域保護林建設プロジェクト」が寧夏で始動した。投資総額は14億円。

▼2003年西北部では初めての台湾工業パークが銀川の徳勝工業パーク内に建設された。敷地面積は133万ku、投資総額は15億元。20〜30社の誘致を計画している。

▼2003年6月、西北部資源が豊富な本自治区で、賀蘭山風力発電所の建設が開始した。年平均の風速が毎秒6.4mに達し、風力資源の開発・利用が新たな産業に成長する可能性が極めている。同発電所は広さ約54ku。出力約50万kWの発電設備を据えつけることが可能。

▼2003年8月23日、銀川から青島を結ぶ高速道路の寧夏区間(166km)が貫通した。これによって寧夏と東部沿海の結びつきがますます強化された。この高速道路は「西」のエネルギー資源を「東」に運ぶ重要ルートと位置づけられている。

▼2004年3月2日、敷地5万4600平方メートルの面積を有する銀川雅安イスラム交際貿易センターが完成し、5月20日に開業した。同センターは主にイスラム系の諸外国とチャーター機などを利用して外国の業者ならびに企業を招く方式で貿易を進めようとしている。

▼2004年3月、区最大の合弁企業・加寧アルミ業有限公司が設立された。総投資額23億8800万元、資本金9億1900万元。持ち株会社の加寧ホールディングを通じてカナダのアルキャン社が50%を出資し、寧夏青銅峡アルミ集団有限公司が30%、寧夏電力開発投資有限公司が10%を出資する。同企業はアルキャン社の東南アジア地域でのアルミ、電力産業の生産拠点となる。※アルキャン社は世界第2位のアルミ生産グループ。

▼2004年3月26日、寧夏回族自治区中衛市。西部大開発のシンボル的プロジェクトの一つである「黄河沙坡頭水利センター(ダム)」の最初の発電機が稼動。

▼2005年、本区を縦断して流れる黄河に10本目の大橋を架けることになった。現在の橋だけでは対応できないほど交通量が増えたためで、恵農−拉僧廟間に寧夏石嘴山黄河大橋を建設することが決定。国道109号線に建設され、東は内モンゴル、山西、北京に至る道路と接続し、西は国道25号と接続して寧夏を縦貫する。

▼2005年6月3日〜5日まで銀川で、APEC(アジア太平洋経済協力会議)が開催された。循環型経済とは、資源の効率良い利用や環境問題を考えた資源の再利用の方法を追求するなど持続可能な発展をめざす経済成長の方式という。同会議では、それに関わる報告や講演などが行われた。(※2005年にAPECは中国、メキシコ、タイでそれぞれ循環型経済会議を開催した。)

 

 
☆今後最も注目される投資分野☆
●都市部のガス供給、配水管網の建設・経営(大中都市では中国側が主導権を持つ)
天然ガス石炭などの化学工業
●節水・灌漑農業技術
●農地を林地や草地に戻す事業など、生態保護業
●ブドウ酒(ワイン)の加工製造業
枸杞の栽培・加工業
塩化ビニルの加工業
●タイヤの加工業
タンタルの加工業
●運送事業
●観光地の開発及び施設建設・経営
●ジャガイモなどの農産物加工業
以上は『指導外資投資方向規定』より作成された。2002年2月、『指導外資投資方向規定』(国務院令第346号)公布した。主要の目的とは、西部大開発戦略をより実際に実施させ、より多く外資系企業からの技術・設備を西部地区へ導入するため に実施したものである。従って減税免税や中国国内銀行からの融資など可能である。(分野によって異なる)
 
関連資料
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【書名】寧夏回族自治区における古代の民族と青銅器文化の考古学的研究
【作者】横田 禎昭,韓 小忙,犬塚 優司 (翻訳)  
【出版日】2002/02
【出版社】溪水社

 

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