Material Cycle Oriented Society 環境技術で地球を守ろう!

産業・地域・環境保護交流協会(MCOS)

 
 
四川省 貴州省 雲南省 青海省 甘粛省 陝西省
重慶直轄市 内モンゴル自治区 新疆ウイグル自治区 広西チワン族自治区 チベット自治区 寧夏回族自治区
 
内モンゴル(内蒙古)自治区
 

1、内モンゴルの概況

面積 118.3万平方キロメートル
人口 2386万人(少数民族19.4%)
区都 フフホト(人口215万、市部110万)
主要都市 フフホト、包頭、赤峰など
GDP 3822億7700元(19位)
一人当たりGDP 1万1305元(12位)
工業総生産 1136億元(20位)
都市住民所得 9137元(12位)
農村住民純収入 2989元(17位)
 

【中国年鑑2006】より

【資源】
▲広大な草原と原始林を擁し、牧畜業と林業は全国でトップクラス。草原の面積は全国の草原の4分の1、森林面積も全国の7分の1を占める。
▲鉱産資源が豊富で、世界で知られる140種以上の鉱物のうち120種が発見され、リン鉱石石油など40種類の埋蔵量は全国で上位を占める。なかでもバインオボの稀土(その埋蔵量は全国の90%以上)、ジュンガル等の石炭は有名である。この他鉱石、タングステンなど。
 
【産業】
●国の重要なエネルギー、原材料、重化学工業、羊毛紡績工業などの拠点の一つとなりつつある。
冶金、機械、電力、石油化学、エレクトロニクスなど軽工業・重工業などすべての分野に及び近代化の水準を備えた工業体系が形成され、国の重要なエネルギー、原材料、重化学工業、羊毛紡績業工業などの拠点の一つである。
●改革・開放政策によって、経済的発展は著しく、近年の国内総生産(GDP)は自治区成立(47年)当初に比べてもおよそ50倍となっている。食糧総生産額や家畜飼育総数なども確実に増加、発展を遂げており、なかでも毛皮類などを含めた畜産製品は全国でも重要な位置を占め、国内でも重要な食糧と畜産の生産拠点の一つである。
●工業分野の発展に伴い、卿鎮企業も急速に伸び、交通や通信、対外開放なども徐々に整備され始めている。
●1992年にはホロンバイル盟経済改革試験区がつくられるなど、少数民族の自治区域なので、経済発展と対外開放などの面でさらなる優遇政策がとられている。 
 
【交通】
▼鉄道では14本の国有鉄道幹線が走り、うち2本はロシアとモンゴルにそれぞれつながっていて、中国とヨーロッパを結ぶ陸上の主なルートである。
▼フホホト−包頭高速道路が97年7月に開通した。この高速道路は、内モンゴル自治区の重点道路建設プロジェクトの一環として建設され、その結果、中国の西北地区、内モンゴル自治区の中西部と北京との連絡が改善され、同自治区内の資源に恵まれた地方の経済開発の加速にとても重要な意味を持っているとされている。
▼高速道路は区都フホホトを中心に幹線道路が放射線状に広がった。そして、2002年重要な陸上通関地に新道路開通。
 

<拡大地図>

【観光】
  ▽包頭のラマ寺
  ▽王昭君の墓
  ▽万部華厳経塔
   
   
   
   
   
 
【名産】
  ◎羊毛・毛皮・皮革などの畜産製品
  ◎絨毯
  鹿茸(漢方薬材)
  ◎モンゴル族の民族工芸品
   
 
2、投資環境 ※以下の内容は、各中国年鑑および関連資料に沿って作成したものである。

▼自治区内の満州里、エレンホトなどの国境貿易通関地はモンゴル、ロシアそしてヨーロッパの市場に通じる最短コースの窓口として重要であり、自治区自体も中国国内では環渤海、東北、西北の経済圏の中に位置するため、今後ますます経済的発展を遂げる可能性が高い。

▼100近くの国・地域と貿易を行い、経済協力関係を結んでおり、680品目以上の生産品が国際市場に出ている。自治区全体には、18の国境貿易通関地があり、内陸での貿易窓口が全国で最も多い区(省)となっている。

2002522日 00年に内モンゴルで発見されたスリガ天然ガス田の埋蔵量は6026m3に上り、中国最大規模と判明。

▼2003年8月初め、赤峰市へシグテン旗バイレンダバ地区で推定埋蔵量3000〜5000トン以上の大型銀鉱が発見された。

▼2003年8月8日、スリゴ・ガス田で、原始埋蔵量が5300億㎥を越える中国最大の天然ガス田が発見。

▼2003年10月ロシアとの国境都市・満州里で輸入資源(原木など)加工区を開設することが正式承認された。輸入木材の加工・販売拠点にする予定。

▼2004年、西電東送プロジェクトで、国のエネルギー基地建設を進めるため、今年78億元を投入した。500キロボルト級の送電・変電所6基を新設し、220キロボルト級の送電・変電設備を50基、新たに建設、または拡張する予定。

▼2004年8月、北京市から200km離れたウランツァブ盟が市に昇格した。かつて6つの村落が集合して盟となり、モンゴル語で「赤い山の入り口」を意味する同盟は現在270万の人口を有し、電力産業を中心に環渤海経済圏と他のエネルギー産業地区を結ぶ重要な地域に発展している。

▼2004年、内モンゴル自治区の石炭生産は山西省に次ぐ全国第2位となった。オルドス市は山西省大同市を抜いて生産量で全国炭鉱都市のトップとなり、オトグやガユクシヤクなどの地区で新炭田が次々に発見された。

▼2005年5月、中国第3、第4の烏蘭布和(ウランプホ)砂漠と巴丹吉林(バダインジャラン)砂漠を横断する鉄道が着工。包蘭鉄道(包頭−甘粛省蘭州)の臨河駅を東端とし、上記2大砂漠を横断して蘭新鉄道(蘭州−新疆)の哈密(ハミ)駅に接続する。この臨哈鉄道は全長1390km。そのうち、内モンゴル区間は1070km、甘粛・新疆区間は320km。

▼2005年9月、オルドス市エジンホロ旗にあるチンギス・ハーン陵の大規模補修工事が終了した。文化大革命で破壊された同陵園(1956年完成)の大規模補修は今回で4回目。


▼近年、生態系の悪化が深刻している。そのため中央政府、2002年生態系の悪化阻止対策に30億元を投入した。耕地を林地や草地に戻す事業や北京・天津地区の砂嵐対策をはじめ、約133万haの砂漠化防止対策に取り組み、8万人を生態移民させる。

▼200287日、内モンゴルにわたりバッタメイガが大量発生。

 

 

 
☆今後最も注目される投資分野☆
●都市部のガス供給、配水管網の建設・経営(大中都市では中国側が主導権を持つ)
天然ガス石炭などの化学工業
●節水・灌漑農業技術
●農地を林地や草地に戻す事業など、生態保護業
●火力発電技術
非金属資源の開発・利用
●家畜の餌の加工業
●紡績業
●牛や羊などの内臓を原料として生物医薬品の開発業
●モンゴル民族の医薬品開発業
●モンゴル民族の美術品、ガラス製造、包装容器の生産業
●運送事業
●観光地の開発及び施設建設・経営
以上は『指導外資投資方向規定』より作成された。2002年2月、『指導外資投資方向規定』(国務院令第346号)公布した。主要の目的とは、西部大開発戦略をより実際に実施させ、より多く外資系企業からの技術・設備を西部地区へ導入するため に実施したものである。従って減税免税や中国国内銀行からの融資など可能である。(分野によって異なる)
 
関連資料
※関連資料を「Amazon」ショップでご購入する場合、代金の3%が私達の活動への寄付となります。ぜひご協力ください。
 
 

 

【書名】蒙古源流―内モンゴル自治区オルドス市档案館所蔵の二種類の写本 (モンゴル学研究基礎資料―静岡大学人文学部研究叢書 (2)) (単行本)
【作者】楊 海英
【出版日】2008/01
【出版社】風響社

 

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  【書名】ノモンハンは忘れられていなかった―六十七年後の今 (単行本)
【作者】小山 矩子 
【出版日】2007/09
【出版社】文芸社

 

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【書名】大いなるモンゴル―遊牧の民との対話 (単行本)
【作者】山元 泰生
【出版日】2007/07
【出版社】明石書店

 

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    【書名】近現代内モンゴル東部の変容 (アジア地域文化学叢書 8) (単行本)
【作者】モンゴル研究所
【出版日】2007/04
【出版社】雄山閣

 

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【書名】中国の環境政策 生態移民―緑の大地、内モンゴルの砂漠化を防げるか? (地球研叢書) (単行本)
【作者】小長谷 有紀,シンジルト,中尾 正義
【出版日】2005/07
【出版社】昭和堂

 

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内モンゴルの紹介VTR Part1


内モンゴルの紹介VTR Part2

 
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