▼自治区内の満州里、エレンホトなどの国境貿易通関地はモンゴル、ロシアそしてヨーロッパの市場に通じる最短コースの窓口として重要であり、自治区自体も中国国内では環渤海、東北、西北の経済圏の中に位置するため、今後ますます経済的発展を遂げる可能性が高い。
▼100近くの国・地域と貿易を行い、経済協力関係を結んでおり、680品目以上の生産品が国際市場に出ている。自治区全体には、18の国境貿易通関地があり、内陸での貿易窓口が全国で最も多い区(省)となっている。
▼2002年5月22日 00年に内モンゴルで発見されたスリガ天然ガス田の埋蔵量は6026億m3に上り、中国最大規模と判明。
▼2003年8月初め、赤峰市へシグテン旗バイレンダバ地区で推定埋蔵量3000〜5000トン以上の大型銀鉱が発見された。
▼2003年8月8日、スリゴ・ガス田で、原始埋蔵量が5300億㎥を越える中国最大の天然ガス田が発見。
▼2003年10月ロシアとの国境都市・満州里で輸入資源(原木など)加工区を開設することが正式承認された。輸入木材の加工・販売拠点にする予定。
▼2004年、西電東送プロジェクトで、国のエネルギー基地建設を進めるため、今年78億元を投入した。500キロボルト級の送電・変電所6基を新設し、220キロボルト級の送電・変電設備を50基、新たに建設、または拡張する予定。
▼2004年8月、北京市から200km離れたウランツァブ盟が市に昇格した。かつて6つの村落が集合して盟となり、モンゴル語で「赤い山の入り口」を意味する同盟は現在270万の人口を有し、電力産業を中心に環渤海経済圏と他のエネルギー産業地区を結ぶ重要な地域に発展している。
▼2004年、内モンゴル自治区の石炭生産は山西省に次ぐ全国第2位となった。オルドス市は山西省大同市を抜いて生産量で全国炭鉱都市のトップとなり、オトグやガユクシヤクなどの地区で新炭田が次々に発見された。
▼2005年5月、中国第3、第4の烏蘭布和(ウランプホ)砂漠と巴丹吉林(バダインジャラン)砂漠を横断する鉄道が着工。包蘭鉄道(包頭−甘粛省蘭州)の臨河駅を東端とし、上記2大砂漠を横断して蘭新鉄道(蘭州−新疆)の哈密(ハミ)駅に接続する。この臨哈鉄道は全長1390km。そのうち、内モンゴル区間は1070km、甘粛・新疆区間は320km。
▼2005年9月、オルドス市エジンホロ旗にあるチンギス・ハーン陵の大規模補修工事が終了した。文化大革命で破壊された同陵園(1956年完成)の大規模補修は今回で4回目。
▼近年、生態系の悪化が深刻している。そのため中央政府、2002年生態系の悪化阻止対策に30億元を投入した。耕地を林地や草地に戻す事業や北京・天津地区の砂嵐対策をはじめ、約133万haの砂漠化防止対策に取り組み、8万人を生態移民させる。
▼2002年8月7日、内モンゴルにわたりバッタとメイガが大量発生。
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