▼2002年、国家開発銀行は西部の電力を東部に送る【西電東送】プロジェクトの拠点づくりの一環として発電事業に128億元の融資を行った。
▼2002年8月、中国ベトナム国境商品交易会が東興市で開幕した。ベトナム、香港、広東、上海などから関連企業600社以上が参加した。これまで交易会を6回開催しており、年平均20億元にも達っした。
▼2003年自治区政府は、百色市を今後5年以内にアジアの重要なアルミ工業基地とする計画を公にした。百色地域は原料のボーキサイトと水力資源が他の地区より非常に豊富である。ボーキサイトの確認埋蔵量は約7億トンで、推定埋蔵量は10億トンを越える。同市は出力55〜25万kWの百色水利センターや平班水力発電所、田東火力発電所などの建設を進め、アルミ工業発展の基盤づくりを強化している。
▼陸上の通関港が設置されている憑祥市はベトナムとの国境貿易の中心地。貿易額は99年の23億元から01年の47億元に急増した。2003年もさらに大幅に伸び、中国の陸上通関港として最大となった。なかでも友誼関は中国最大のオートバイ輸出の通関港となり、年間約170万台の中国製オートバイがここから輸出された。その数は全国輸出の90%以上を占めた。
▼建設中の龍灘水力発電所は長江山峡ダム発電所に次いで国内第2の規模を誇る。07年に最初の発電機が稼動し、09年までにすべてが始動する予定。同ダムは本自治区を流れる紅水河(珠江上流)流域に建設を予定しているいくつかの階段式発電所の1つ。発電のほか洪水防止や水運などの役割も果たす。紅水河流域は中国でも最も水力発電資源に富んだ地域であり、流れが速く、落差が大きい。2003年11月6日、紅水河のせき止めに成功した。
▼2004年、ADB(アジア開発銀行)は、南寧〜百色の高速道路(全長188km)と道路建設事業(総延長775km)に対する2億ドルの融資を承認した。これらの道路網が整備されれば、雲南省、貴州省、広東省、湖南省さらにベトナムなどへの交通が便利となり、中国と大メコン圏地域との道路網が拡大する。南寧〜百色高速道路の前面完成は、07年6月の予定。投資総額は7億2600万ドル。ADBが2億ドルを融資し、残りは中国側(本区、交通省、国家開発銀行など)が準備する。
▼2004年1月、南寧とマレーシアの首都クアラルンプールを結ぶマレーシア航空の線路が開通した。本区は現在、南寧や桂林などを中心とした国際空港の整備を強化しており、またASEAN(東南アジア諸国連合)との経済関係を深めるために、すでにハノイ、バンコクなどの大都市と結ぶ航空路が開設されている。
▼2004年6月28日、桂林から日本に直行する航空路として福岡線に次いで大阪線が正式に開設された。週1回往復する。
▼2004年7月、貧困地域の一つである天湖地区に対する日本の無償援助事業が終了した。同地区はかつて水道や電気もない地域を多く抱えていた。主な援助事業は変電所の建設や井戸掘削、配電埋設など。同プロジェクトの総投資額は12億8000万円、うち日本が6億7000万円を無償援助。
▼2005年1月26日、南寧でマカオ特別行政区政府と貿易経済協力の全面的強化に関する取決めに調印した。この取決めは、中国本土とポルトガル語圏諸国との間の経済促進の拠点としての役割を最大限発揮して、ASEAN市場などを共同開拓するのが狙いである。
▼2005年、ボーキサイトが豊富のため、投資総額15億元、年間生産能力30万トンのアルミニウム板プロジェクトの建設が南寧で開始された。(これまでの確認によると埋蔵量は6億8000万トンと推定されている)
▼2005年、北海市合浦県で中国最大と推定されるカオリン鉱床が発見された。推定埋蔵量は1億4000万トン、鉱床面積は9.35ku、厚さは平均16.3m。
▼2005年10月19日〜22日、第2回中国・ASEAN博覧会が南寧で開催された。同博覧会は、中国とASEAN加盟10ヵ国が共済して行われるもので、今回ブースは3500箇所以上と第1回よりも1000箇所増え、出展企業が300社を超えた。
▼2005年12月28日、中国とASEANを結ぶ南友高速道路(南寧−友誼関)が正式に全線開通した。南寧から友誼関(チベット国境検問所)に至る高速はベトナムの国道1号線に接続する。これを利用すれば、これまでより30分間時間を短縮できる。全長170km余り。総工費は37億元。 |