キャラクター研究班 第4回報告 -2-

京都編第二回です。

今回は誰でしょうか。ちなみに私はもうへろへろです。

 

今回はことりさんのレポートです。

 

10月24日~27日にかけて、京都と彦根へキャラクター視察のため出掛けた。

24日、京都に着いてまず始めに平等院へ向かった。平等院で一番心を弾ませたのは、鳳翔館に展示してあった鳳凰の像である。

羽根一枚一枚が細かく、微妙に反り返っていて何とも活き活きとしていた。首の後ろに出ていたコブのようなものは、宝玉だそうだ。流石、平等院の象徴である。

 鳳翔館の外には沢山の自然があり、そこで気になったのはやたらと蓮をみることである。行く先々にやたらと浮かべてあるのだ。

また、鳳凰堂の本尊阿弥陀如来坐像も阿弥陀如来が蓮の上で瞑想しており、蓮も一つのシンボルになっているように感じられた。

 

蓮について調べてみたところ、仏教では「泥中の蓮華」といわれ、泥の中でも美しく花を咲かせる事から人間のあるべき清らかな姿に例えられており、

「泥」は「この世」、「蓮」は「さとり」を表していると言われている。

「一蓮托生」という言葉もあることから、極楽浄土を掲げる平等院には沢山の蓮が浮かべてあったのではないだろうか。

 

 平等院を拝観した帰り、私はとある店で抹茶のソフトクリームを食べた。

いつも食べるソフトクリームと違ったのは、抹茶のソフトクリームの上にさらに抹茶の粉がふりかけられているところである。

とても美味しかったのだが、何よりお姉さんに「おおきに」と言われた事に感動した。(今回現地で言われるのはこの時が初めてだった。)

 

 その後はスーパーで買い出しをし、宿泊する「大正池グリーンパーク」へと向かった。

大正グリーンパークはとても山奥で、予想していたよりも遙かに綺麗なロッジであった。

晩ご飯はデミグラスソースとサラダを作り、他にはフルーツ等を用意してみんなで美味しく戴いた。

 

 

 

 

25日、この日は朝から大原に向かった。大原と言えば三千院だが、三千院へ向かう前に「音無の滝」というものを見に向かった。

そこには沢山の自然が溢れており、思わず「ジブリ」の世界だと思ってしまったが、

後ろを歩いていた他の観光客も「ジブリみたい」と口にしていたので、そう思ったのは私だけでは無いようだ。

あちこちに小さな滝があり、空気も澄んでいて、そこら中からマイナスイオンを感じた。
 
音無の滝でリフレッシュした後、私たちは三千院を拝観した。

 

三千院には沢山のお釈迦様が奉られており、仏教を色濃く感じる事ができた。

御守りも様々で、中には「幸」と書かれた可愛らしいデザインの御守りもあり、幸せを逃がさないという効力があるという。最近の御守りはお洒落だとつくづく感じた。

 

 三千院を堪能した後は、河原町へと向かった。秘かに、私はここが一番楽しみだった。

ここから先生とは別行動をとり、錦通りで待ち合わせをした。私たちは車から降りて三条通りを歩き、最初に寺町通りを散策することにした。

 

寺町通りには土産物を目当てに立ち寄ったのだが、いざ入ろうとすると一番手前にロック調の洋服を売っている店舗があり、思わず入ってしまった。

地元では見たことのない風合の店で心惹かれたが、シャツ一点が6000円を超えるなど少々値が張った。

鞄や靴も惹かれるものが多かったが、よく考えると普段どう使ったらよいのか迷うようなデザインだったので(金銭的な面も含め)買わずにおいた。

そのかわりではないが、可愛いボーダーのネックウォーマーがあったので購入。ネックウォーマーは前々から欲しいと思っていたので思わぬ収穫だ。

 

その後何件か土産屋を回ったが、度々見かけたのは舞妓さんの絵が描かれた様々なお土産である。

栞にしても舞妓さんの絵が描かれていたが、面白かったのはリップクリームや香水だ。

これらは直接付けたり噴きかけたりするのではなく、一度指にすくって付けるもので、香水については「練り香水」というらしい。

舞妓さんはあまり強い香りを付けられないので、こういう形の優しい香りになったそうだ。

しかし、私の手はサンプルを沢山塗りすぎて大人しい香りではなくなってしまったのだが。

 

 そのまま色々なところを歩き、先生と合流し、最後に錦通りを通った。

錦通りには京野菜や漬物など、沢山の食に関する店舗が立ち並んでおり、そこでその晩の食材を買った。

美味しい漬物が沢山試食でき、大満足だったのを覚えている。帰る際、斎藤さんと割り勘で豆乳ドーナツを買い、その日も宿泊する大正グリーンパークへと戻った。

 

 そしてその日の夜、●●ルが「ジャッジ☆ベリー」へとまさかの進化を遂げた。

 

26日、この日はこの研修旅行の目的である全国きぐるみサミットを視察するため、彦根へ向かった。

しかしこの日は惜しくも雨で、気温も急に下がり、屋外で催されたこのサミットでは私は思うように見て回ることができなかった。

この全国着ぐるみサミット、私はどこかドームのようなところでお披露目会が行われるものだと思い込んでいたのだが、

その予想は遙かに違ってお祭りのような雰囲気だったことに驚いた。

そして実際、お祭りのような形をとられている事で着ぐるみに近づくこと、スタッフに直接話を訊くことができ、予想していたよりもとても良いものだったと感じている。

 

沢山のきぐるみ(マスコットキャラクター)がいる中で、「ひこにゃん」は存在感がスバ抜けており、完璧だった。

やはりキャラクターには背景が必要なのだとつくづく感じる。

ただ、その他のマスコットキャラクターにもそれぞれに色々な思いが込められていたり、物語があったりしたにも関わらず、

ひこにゃんに及ぶものはいなかったように思うのは何故なのか、そこが不思議でならない。

何が違うか考えてみたところ(全て私の主観だが)まずひこにゃんのデザインが他に比べて凄まじく可愛らしい。

可愛らしいことについて言えば、狸をモデルにしたマスコットもよくできていたように思う。

これらからすると、花などをマスコット化するよりも動物(四つ足)をマスコット化する方が、フォームが整って親しみやすくなるのかもしれない。

次に物語性だが、ひこにゃんのは歴史上の人物(井伊直弼)がモデルになっているということもあってこれもまた親しみやすい。

 

今回、ひこにゃんには仲間がいることが分かったのだが、「いしだみつにゃん」や「しまさこにゃん」等、誰をモデルにしているのか一目瞭然であり、とても入りやすい。

その上、今はまさに歴史ブームまっただ中だ。みんなの興味を惹くにはもってこいである。

このようなことから、ひこにゃんはみんなに広まりやすく、愛されるのではないだろうか。

勿論、スタッフの熱意もとても大切だと、このきぐるみサミットを通して感じさせられた。

 

 きぐるみサミットを見終えた後は、そのまま彦根城へと向かった。

お城にたどり着くまでに長い階段があり、薙さまの傘に入れて貰っていた私の足は、薙さまの足と二人三脚のようなナイスタイミングで動いていた。

彦根城の後方には沢山の木々が生えており、紅葉していたらさぞかし絶景だっただろうと思わされた。

また、歩いていくと梅林もあり、ここも梅が咲く時期にはとても綺麗な通りになるだろうと、今は青い葉の木々をしみじみと見て回った。

 

彦根城を拝観した後は、その日宿泊する「nao炬乃座」の町家へ向かった。「nao炬乃座」では築100年以上の京町家を、一軒単位でレンタルすることができるのだ。

床には畳が敷き詰められており、二階へと上がる階段は少々急で狭い。こんな些細なことでも、どこか懐かしさと風情を感じて心地良かった。

 

町家で少しの間寛いだ後、私たちは夜の清水寺を拝観しに再び出掛けた。家を貸し切っているだけに、出掛けるときは「行ってきます」という気分だ。

 「・・夜の清水寺が、まさか6時に閉館するなんて。」私たちは大いに勘違いをしていた。

残り15分あまり、そこからはダッシュで清水寺まで行った。清水寺の境内に入ってからは、思いの外ゆっくりと拝観することができた。

おみくじを引いた子もいたが、私は年始めに出雲大社のおみくじで良い結果が出てから、他のくじは引いていないので引かなかった。

 

清水寺には小学校の修学旅行で一回来ていたが、その時は昼間明るいときの清水寺だったので、今回また違う顔の清水寺が見られてとても良かった。

本堂からは夜景が見え、町の明かりがとても綺麗だった。

ふと横を見ると、朝藤さんが何故か暗い山々をカメラに納めている真最中で、あえてそこかと突っ込みたくなる気持ちで一杯になった。

 

清水寺には音羽の滝という3つの小さな滝があり、流れ出る清水を私も柄杓ですくってみた。

その際誤って袖ごと濡らしてしまったのは秘密だったのだが、全然嫌な気分にはならなかったので流石は清水。

体に染みこむだろうと考えると、袖を濡らして正解だったと思う。

 

 清水寺を出た後は、晩ご飯を食べに京都の町中へと足を運んだ。昼間も良かったが、夜はまた違った雰囲気を醸していてとても良かった。

気ままに歩いて、気になるお店があれば止まる、そのような散策がとても楽しい夜だった。

 

食事を終えて町家に戻ってくるともう遅く、信楽焼のすばらしいお風呂に入った後はふかふかの布団で寝静まった。

この寝具、敷き布団には錦わた、枕にはそばがらと宇治茶をブレンドしたものが入っており、もの凄く寝心地がよかった。

 

 最終日の朝、私たちは美味しいと聞いていた近くのパン屋に朝食を買いに行き、美味しく戴いた。京都はパンも美味しいそうだ。

それからはお世話になった町家を出て、銀閣寺へと向かった。

 

銀閣寺は工事中だった事が残念であったが、庭が凄く綺麗で、池に反射した光が壁に映っているのにはとても感銘を受けた。

ここで一番”面白かった”事は、この苔である。


左から、「銀閣寺の大切な苔」「ちょっと邪魔な苔」「とても邪魔な苔」である。展示するというこの発想、そしてユーモアにいたく感動した。

銀閣寺も紅葉こそしていなかったものの、緑が凄く綺麗でよく映えており、このままでも十分美しかった。

 銀閣寺を出た後は、その周辺の土産屋を少し覗き、その後嵐山へと車を走らせた。

 

当初は南禅寺へと向かう予定だったが、金銭的問題と時間の都合で嵐山へと変更した。南禅寺にはまたの機会に行ってみようと思う。

嵐山も、小学生の時に一度来たが、その時とはかなり印象が違い、当時よりもお洒落に感じた。

ここではそれぞれ別行動をとったが、私はさぶろうさんとゆっくり観光を楽しんだ。(なんとなくペースが一緒だったのだ。)

無事千枚漬けを購入し、大満足で待ち合わせた時間に車の元へと戻った。

 

嵐山で一番印象に残っていることは、購入を促してくるおばさんがとても強い口調で逃がさないように話しかけてくる事だ。

京都の女性は気が強いと言うが、本当なのだなと実感した。

 

 その後は徳山へ向かったのだが、途中で長岡天満宮に立ち寄った。

本当に寄ったというだけで、しっかりとは拝観していないのだが、長岡稲荷大明神だけは上ったり下りたりして満喫した。神社の赤にときめいたのである。

 京都ではこれが最後であり、その後は徳山へと帰った。

 

今回は3泊4日といつもより長い旅だったのだが、とても楽しい旅であった。流石は京都だ。

京都のように統一感のある町並みはやはり綺麗で、雑然、混沌とした風景が多い現代の日本を少し残念に思った。

また、京都にしてはリーズナブルに観光し終えたような気がしている。

これからもリーズナブルに観光したいなと密かに願望を持ちながら、今回のレポートはこれで終了する。

 

次は朝藤さんのレポートです。

今回は一人当たりの文章がとても長いので一人1記事にします。

 

 


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