ソックスともよばれ、二酸化硫黄(SO2)と三酸化硫黄(SO3)を指す。石炭や石油には0.3%〜0.5%の硫黄が含まれているので、その燃焼によって多量のSOxが排出される。大気中のSOx濃度が0.1〜0.2ppm(1ppm=百万分の1=10-4%)に達すると呼吸器系の異常があらわれ、生命も危険になるといわれている。さらに、大気中のSO2とSO3は水に溶けて、それぞれ亜硫黄(H2SO3)と硫酸(H2SO4)になり、酸性雨の原因物質となる。
中国は世界第3位のエネルギー消費国である。一次エネルギー源の76%が石炭であるため、石炭を燃焼する際に大量に硫黄酸化物が放出される。
主な都市の硫黄酸化物濃度は、体積濃度に換算して30ppb(1ppb=10億分の1=10-7%)程度で日本の平均の約3倍ともいわれている。その原因の90%は石炭の燃焼に起因するものと考えられている。工場からの排出が大きな割合を占めているが、民生用石炭の消費も無視することはできない。
2001年全国排出量が1947.8万トンで、工業よるものが1566.6万トン、生活よるものが381.2万トン。西部は約33%占めている
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