2006年12月13日

12月の授業紹介「福祉情報技術応用」
担当:井手口 範男 先生

井手口先生 授業紹介 福祉と情報技術。この二つが、どのように結びつくか想像できますか?
 骨折などによって一時的に移動が困難になったと考えてみて下さい。途端に、何気なく行っていた活動ができなくなって愕然とするのではないでしょうか?
 障害のある人や高齢者は日常的にこのような経験をしていると考えることができます。テレビを見る、音楽を聴く、新聞を読む、買い物をする、銀行や郵便局で振込をする、勉強などで調べものをする。。。その他、様々な活動から日常生活は成り立っています。
ちょっと考えてみて下さい。今、例に挙げたものは、コンピュータとインターネットを使うと、ほとんどの活動を移動することなく行うことができます。インターネットで配信・販売されているテレビ番組や音楽があります。新聞記事も全文ではありませんが各社が配信しています。買い物には様々なネットショップを利用することができますし、インターネットバンキングも普及しています。調べもの?情報検索?はコンピュータのもっとも得意とするところです。井手口先生 授業紹介
 ここに、福祉と情報技術を結びつけることによる大きな利点があります。情報技術や様々活動を助ける支援機器を導入することによって他者の援助を必要としていた活動を、自分自身で決定して実行できる可能性があるのです。素晴らしいことだと思いませんか?


 しかし、大きな壁があることも事実です。コンピュータに代表されるような情報技術や支援機器を使いこなす知識と技術が必要です。買ってきたばかりの機器をすぐ使うことは、誰にとっても難しいものですし、障害や高齢によって様々な活動上の問題が加わるとなおさらのことです。今後、超高齢化社会に向かう事を考えると非常に大きな問題であるといえます。そこで、障害や高齢化によって生じる問題とそれらを解決するための情報技術という二つの領域に関する知識を合わせ持った人材が今後求められるようになってくると考えられています。
 この授業では、様々な、障害や高齢化によって生じる問題を紹介すると同時に、それらを解決するための情報技術や支援機器の紹介を行っています。また、障害の状態を疑似体験しながら実際に支援機器を使ってみることで理解を深める工夫もしています。さらに、本学の取得奨励資格でもある福祉と情報技術に関する知識を合わせ持った人に与えられる「福祉情報技術コーディネーター」の資格取得にも役立つ内容になっています。
 福祉と情報技術。この二つの知識を身につける事を通して、様々な問題の解決に取り組める能力を養ってもらいたいと思いながら展開しています。

井手口先生 授業紹介


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