中国の環境問題は改革・開放以前から深刻で、1970年代から環境政策がとられたものの経済発展とともに悪化した。90年代半ば以降、環境政策の優先順位が上がり、効果をあげはじめてようやく中国内外で問題の深刻さが広く知られ、日本では「環境問題のデパート」「公害大陸」と表現されるようになった。
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◎1人当たり耕地面積が約0.10ha。世界平均の半分にも満たない |
◎1人当たり森林面積が約0.128ha。世界平均の5分の1 |
◎1人当たり森林蓄積量が約9.048m3。世界平均の8分の1 |
◎1人当たり水資源が2,474m3。世界平均の26%で(88位) |
◎1人当たり草原面積が0.33ha。世界平均の半分
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●平坦な地形で、雨量と森林面積が少なく、自然浄化能力がきわめて低い。
●産業構造上、製造業比率とりわけ重化学工業比率が高い。
●使用エネルギーに占める石炭比率が異常に高い(68〜75%)。
●改革開放期に急速な工業化、経済成長が進んだことによって、大気・水質・土壌汚染など生態系が破壊されている。
●農村経済の発展に多大な貢献をした卿鎮企業は、環境保護意識がまだ薄く、大量汚水の排出、大気汚染の元凶となり、石炭依存から脱却できないエネルギー構造はCO2、SOx、NOxの排出による大気汚染を深刻化させている。
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