産業・地域・環境保護交流協会 (MCOS)
中国の環境問題を解決するために、日本環境技術を中国へサポートします

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2001年 度の環境現状
 

 

 中国の環境問題は改革・開放以前から深刻で、1970年代から環境政策がとられたものの経済発展とともに悪化した。90年代半ば以降、環境政策の優先順位が上がり、効果をあげはじめてようやく中国内外で問題の深刻さが広く知られ、日本では「環境問題のデパート」「公害大陸」と表現されるようになった。

 

(※2001年現在)

◎1人当たり耕地面積が約0.10ha。世界平均の半分にも満たない
◎1人当たり森林面積が約0.128ha。世界平均の5分の1
◎1人当たり森林蓄積量が約9.048m3。世界平均の8分の1
◎1人当たり水資源が2,474m3。世界平均の26%で(88位)
◎1人当たり草原面積が0.33ha。世界平均の半分       

 

原因の一

●平坦な地形で、雨量と森林面積が少なく、自然浄化能力がきわめて低い。

●産業構造上、製造業比率とりわけ重化学工業比率が高い。

●使用エネルギーに占める石炭比率が異常に高い(68〜75%)。

原因の二

●改革開放期に急速な工業化、経済成長が進んだことによって、大気・水質・土壌汚染など生態系が破壊されている。

●農村経済の発展に多大な貢献をした卿鎮企業は、環境保護意識がまだ薄く、大量汚水の排出、大気汚染の元凶となり、石炭依存から脱却できないエネルギー構造はCO2SOxNOxの排出による大気汚染を深刻化させている。

 


大気状況
 
硫黄酸化物

 2001年全国排出量が1947.8万トンで、工業よるものが1566.6万トン、生活よるものが381.2万トン。西部が647万トンで、全国の約33%である 。

西部だけで見ると・・・(※右の図)
 ▼1993年の排出量579万トンより、68万トンが増加した。
 ▼さらに、貴州省の排出量は、1993年と比べると約2倍も増えたことが分かった。

 

 

 

煤塵とばい煙

 2001年全国煤塵 の排出量が1059.1万トンで、工業よるものが841.2万トン、生活よるものが217.9万トン。西部が362万トンで、全国の約34%である。

 2001年全国ばい煙の排出量が990.6万トン。

西部だけで見ると・・・(※右の図)
  ▼1993年のの排出量394万トンより、32万トンが減少した。
 

水質状況
【COD】シーオーディー

 全国の排出総量が1406.5万トンで、前年比2.7%減少。そのうち、工業排水中のCOD排出量が607.5万トンで、前年比13.8%減少。ところで、生活廃水中のCOD排出量が799万トンで、前年比8%も増加。

西部だけで見ると・・・(※右の図)
 ▼ 西部地域で、工業と生活の合計は373.8万トンである。