2001年から【10・5】
計画(環境保護第10次五ヶ年計画)が始まった。主な内容とは、伝統的な経済構造である大量生産・大量消費・大量廃棄からの脱却を目標とし、資源の回収と再利用、企業内で資源やエネルギー・原材料などの節約、新たな環境保護産業の育成のことである。
@二酸化硫黄・煤塵と工業粉塵・COD/アンモニア窒素・工業固形廃棄物など主要汚染物排出総量を平均10%削減する。
工業廃水中の重金属・シアン化合物・石油類などを抑制し、危険廃棄物を安全化処理する。 |
A2抑制区(二酸化硫黄抑制区と酸性雨抑制区)では、二酸化硫黄排出量を20%抑制する。降水中の酸性度と酸性雨発
生頻度を低下させる。(注:2000年二酸化硫黄排出量が1,995万トン、COD排出量が1,445万トン) |
B重点流域・海域での水汚染防止処理の計画目標を達成させる。 |
C都市地下水汚染激化傾向を遅らせ、集中式飲料水源の地下水質を基準に達成させる。 |
D核・電磁波管理を強化する。 |
E人為的な生態環境破壊行為を規制する。 |
F農村の環境保護を強化する。 |
G環境保護の法律・政策と管理体系を整備する。 |
◎火力発電:取水量を580億m3以内に抑え、循環利用率を57%に上げること。 |
◎紡績産業:取水量を56億m3以内に抑え、循環利用率を42%に上げること。 |
◎製紙産業:取水量を55.6億m3以内に抑え、循環利用率を60%に上げること。 |
◎鉄鋼産業:取水量を23.2億m3以内に抑え、循環利用率を91%に上げること。 |
◎石由化学:取水量を26.9億m3以内に抑え、循環利用率を95%に上げること。 |
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@水、エネルギー、原材料などの節約を通じての環境保護 |
工業節水については、1999年の工業用水量は2,484億m3(取水量が1,159億m3、循環利用量が1,325億m3)。循環利用率は先進国が75%で中国が53%であり、日本の1970年代に相当する。(今後の節水目標) |
風力エネルギー・太陽エネルギーなど新しいエネルギーの開発。 |
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A資源の再利用 |
2000年まで資源の再利用では、工業からの「三廃」(廃水・廃ガス・固形廃棄物)の再利用額が1,247億元で年平均伸び率が16.4%であった。工業残滓の利用率も1995年の43%から2000年には52%に上がり、年間の再利用量が3.55億トンに達している。今後さらに残滓の再利用率を60%に上げることは目標である。 |
現在、全国およそ放置、堆積されたごみは約60億トンも達している。これらの処理・再利用も今後の目標である。 |
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B新たなる環境保護産業の育成 |
環境保護型である新しい経済モデルが最も潜在力がある分野だと考える。 |
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さらに今後、環境に優しい、循環再利用が重視する産業システムは最も注目とされる。 |