産業・地域・環境保護交流協会 (MCOS)
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【西気東輸プロジェクト】   
 
1、紹介
 

 新疆・甘粛・青海や四川に埋蔵されている豊かな天然ガスを東部沿岸工業地域に運ぶため の長大なパイプライン建設計画である。

 全長4000km。長江デルタ地区に運ぶ工事である。

 02年2月5日、5つの実験ラインの敷設工事が始まった。そして、02年までには、1800km近くのパイプライン敷設が終わった。


 工事の困難さはパイプラインが通る「三山一原、五越一網」の八文字である。

 「三山一原」…太行山・太岳山・呂梁山の三山を越え、黄土高原を横断する。

 「五越一網」…大河が5回、黄河が3回、長江・淮河各1回を横断する。一網は江南水網である。

 

 
 
 
2、取り組み
 

200274日、「西気東輸」プロジェクト、全国5ヵ所(タリムガス田、新疆コルラ、陝西西延川黄土原、上海白鶴鎮)で着工。

200277日、新疆タリム盆地の天然ガス探査の結果、01年末現在の確認埋蔵量は5267m3で、西気東輸パイプライン建設の資源が用意される。

▼2003年2月5日、パイプラインの主要鋼管「UO鋼管」の約8割(総額100億円)を新日本製鉄と住友金属工業、NKKの3社が受注。

▼2003年9月15日、国家「西気東輸」工程建設指導グループ工作会議が南京で開かれた。東部区間の開通により、11月に鄭州、合肥、南京、杭州、上海への天然ガス供給実験を行うと発表。

▼2003年10月4日、最初の天然ガスが陝西省靖辺から上海に到着。1知日50万立方メートルが供給される。

▼2004年1月18日、上海、浙江、江蘇、河南の4省1市向けの商業ベースの供給が全面的に始まり、、「西気東輸」は商業稼動に入る。

▼2004年8月、甘粛省内での最後のパイプライン溶接作業が終わり、全線貫通となった。全長約4000km、パイプの口径は1016mm。

▼2004年9月、新疆タリムの天然ガスが陝西の靖辺に到着。「西気東輸」プロジェクトが全面開通された。