【錫】すず

 

 金属元素の一つ。元素記号 Sn 原子番号50。原子量118.69。α・β・γの三つの変態があるが、普通には白色、正方晶系のβ型をいう。天然には錫石として存在。工業的には錫石を製錬してつくる。融点が低く、展延性にすぐれ、箔にすることができる。大気中での耐食性にすぐれ、また合金をつくりやすい。両性元素で、強酸・強アルカリと作用する。錫鍍金・青銅・半田・軸受・可融合金などに用いられる。

 
【国語大辞典】