コールタール(英coal tar)
 

 〈コールター・コールタ)石炭乾留によって得られるタール。芳香族炭化水素を主成分とする黒色、粘りけのある油状液体。摂氏900〜1200度で乾留して得られる高温タールと、摂氏450〜700度で乾留して得られる低温タールとがあるが、ふつう前者をいう。各種の合成化学工業の原料に用いられるほか、そのままでは木材防腐剤などに用いる。広義に、各種タール類の総称としていうこともある。石炭タール。

▼コールタール‐せんりょう(‥センレウ)【コールタール染料】 コールタールによって得られるベンゼン、ナフタリン、アントラセンなどを原料として製造される染料の総称。
 
【国語大辞典】