カドミウム(英cadmium)
 

 亜鉛族元素の一つ。記号 Cd 原子番号48。原子量112.40。有毒。めっき材料、可融合金などに用いられる。

▼カドミウム‐ちゅうどく【カドミウム中毒】 カドミウムによる中毒。急性のときは、上気道、肺に及ぶ激しい炎症をおこして死亡することもある。慢性のときは、嘔気、消化器障害のほか、骨、腎臓などに異常をきたす。→いたいいたい病

(※【痛い痛い病】 第二次世界大戦後、富山県神通川流域に多発した骨疾患。腰、手足、関節の痛みが起こり、歩行障害をきたし、全身が衰弱する。慢性カドミウム中毒とみられる公害認定病。)

 
【国語大辞典】