アルカリ(英alkali)
 

 (オランダ・英alkali元来はアラビア語で、alは定冠詞、kaliは「灰」の意)水酸化物MOHの形式をとり、強い塩基性を示して水に溶解する物質の総称。一般には水酸化ナトリウムと水酸化カリウムを意味する。塩基と同義語にも用いる。

▼アルカリ‐きんぞく【アルカリ金属】 周期表第T族元素のうち、リチウムLi、ナトリウムNa、カリウムK、ルビジウムRb、セシウムCs、フランシウムFrの総称。
▼アルカリ‐けっしょう(‥ケッシャウ)【アルカリ血症】 =アルカロージス
▼アルカリ‐しょくぶつ【アルカリ植物】 アルカリ土壌に適応した植物。ホウレンソウ、マメ類、クロマツなど。⇔酸性植物
▼アルカリ‐せい【アルカリ性】 アルカリの持つ性質。水溶液中で水酸イオンを生じて、赤色リトマスを青変させ、溶液が七より大きいpHを示す。⇔酸性
▼アルカリせい‐しょくひん【アルカリ性食品】 体内に摂取されるとアルカリ化され、主にアルカリ性の物質を生ずる食品。野菜、果物、牛乳など。
▼アルカリせい‐はんのう(‥ハンオウ)【アルカリ性反応】 アルカリ性であることを示す反応。赤色リトマスを青変させるなどの反応。
アルカリ‐せん【アルカリ泉】 含有物の主成分が重炭酸ナトリウムである鉱泉。
▼アルカリ‐でんち【アルカリ電池】 充電可能な、二次電池の一つ。電解液にアルカリ、正極に水酸化ニッケル、負極に鉄、またはカドミウムを用いる。
▼アルカリ‐どじょう(‥ドジャウ)【アルカリ土壌】 アルカリ性の土壌。⇔酸性土壌
▼アルカリ‐どるいきんぞく【アルカリ土類金属】 周期表第U族元素のうち、ベリリウムBe、マグネシウムMg、カルシウムCa、ストロンチウムSr、バリウムBa、ラジウムRaの総称。カルシウム以下をいうこともある。
 
【国語大辞典】