統計・計量関連科目履修ガイド
経済学を学ぶとき、統計学の知識が必要となります。
たとえば、経済記事には「実質国内総生産(GDP)が年率4.8%成長である」とか「完全失業率が4.0%である」などという統計指標が数多く出てきます。これらの数値の意味をきちんと理解するためには統計学の知識が必要です。
また、経済学で用いられる変数の間には「所得が増加すると、それにともなって消費も増加する」などというさまざまな関係が存在しています。このような関係を分析する場合にも統計学の知識が必要となります。
そのため、経済学を学ぶ学部・学科には統計学関連の講義がいくつか用意されています。徳山大学経済学部では下の図のようなカリキュラム構成になっています。
- 統計学基礎 (1年配当) HP
統計学の初歩である、記述統計を学びます。データをまとめる方法を学び、実際に使えるようになることを目標とします。
- 統計学 (2年配当) HP
統計学基礎(1年配当)に引き続き、統計学の理論を学びます。統計学の理論は、高度な数学の知識を使って説明することもできますが、あくまで経済学部という文系の学部の講義ですので、必要な数学の知識は最低限にとどめ、「統計学的な考え方」を習得することを目的とします。
- 経済統計 (2年配当) HP
新聞記事などで目にする、GDP、完全失業率などの統計指標がどのようにして作られ、それをもとにどのような判断が可能となるのかを講義します。
この科目の内容を習得することによって、新聞の経済記事や他の経済学関連の科目の理解が一段と深まります。
- 計量経済学 (3年配当) HP
統計・計量関連科目の一応のまとめとなる科目です。
経済諸現象の背後にある関係を統計的手法によって分析することが、計量経済分析ですので、「統計学」を履修済みで、Excelの基本的な使い方(コピーのしかた、グラフの描き方など)を既に習得していることを前提とします。
できるかぎり分かりやすく講義しますが、難しい内容の科目です。理解を助けるために宿題を多く出しますので、学習意欲のある学生のみ履修するようにして下さい。