このページは経済データ解析 期末レポートに関する特設ページです。
期末レポート課題
期末レポート見本 1枚目(Wordで作成) 2,3枚目(Excelで作成)
このレポートを完成させるためには、実証分析の手順のスライドや、1月16日に配布した実習資料のような手順で、分析を進めていきます。
- 分析に用いるモデルの定式化
- どういうことについて分析したいか、自分で考えて、さまざまな理論や知識をもとに、原因と結果の関係を式に表します。
- このとき、式だけを一生懸命考えるのではなく、変数とデータとの対応と同時に「どういうデータがあるのか」をみながら、「このデータとこのデータは原因と結果の関係にありそうだ」などと考えていったほうがやりやすいと思います。
- 変数とデータの対応
- どのようなデータがあるのかいろいろ見てみると、モデル定式化のヒントになるでしょう。
- 日本のデータを集めた代表的な統計資料集として、総務省統計局が監修している、日本統計年鑑や、社会生活統計指標などがあります。
- また、自分の興味のあるデータをさまざまなサイトから探してみることもできます。
- 留学生の場合、母国の統計を用いた分析もよいでしょう。外国政府の統計機関へのリンクが、総務省統計局のページ内にあります。
- パラメータの推定と統計量の算出
- モデルが定式化でき、対応するデータが見つかったら、あとは分析ツールを用いて分析するだけです。
- 分析ツールでは、「残差」のところに、4つともチェックをつけ、残差とそのグラフが表示されるようにしましょう。グラフは適当な位置に配置し、2枚に収まるように印刷しょう。見本はこちら
- モデルの検討
- 分析ツールの出力結果を見て、おこなった分析が適当であったかどうかを検討します。
- 回帰係数の推定値(上から3つ目の表の係数の部分、順にX値1,X値2,・・・となる。)では、その符号を見て想定した理論と分析結果が一致するかどうかを検討します。たとえば、「高齢者の割合が多いほど、死亡率は高くなる」と考えたのであれば、その係数の符号は+にならなくてはなりません。これが一致するかどうかを検討しましょう。
- 決定係数および自由度修正済み決定係数(一番上の表の重決定R2と補正R2)が、1に近いかどうかを検討します。この数値が0.8とか0.9とかであれば、分析の意味はあったということになりますが、数値が低い(0.4とか0.5の場合)には、このモデルでは不十分だといえます。
- 分析結果を検討したものを、Wordなどでまとめてください。見本はこちら。このまとめと、Excelの分析結果をあわせたものをレポートとして提出してください。
- 分析結果が不十分な場合、本来であればモデルの修正をしなくてはいけません。どのようなモデルの修正を加えていくべきかは、3年配当の「計量経済学」の講義で扱いますので、関心を持った人は履修してください。
レポートに関してわからないことがあったら、一人で悩まずに遠慮なく質問してください。質問はメール(どこで困っているかを、Excelのファイルを添付してくれると、的確な回答ができます)または、研究室(本館5階514研究室)に直接来て下さい。
なお、過去に友人や先輩のレポートを名前を変えて提出した人がいましたが、これは明らかなルール違反であり、0点となりました。友人や先輩にアドバイスをもらうことは非常に良いことですが、最終的なレポートは自分のオリジナルを作成してください。
メールでの質問は こちら